トヨタの思考習慣―世界一成功するシンプルな法則(日比野省三)

人間の思考を育てることが、先につながる。

トヨタの思考習慣―世界一成功するシンプルな法則 (講談社プラスアルファ新書)

思考習慣が変われば、行動が変わり。行動が変われば、人生が変わる。
そんなことを言っていた人がいました。たぶん。
トヨタと言えば、カンバンやら、ジャストインタイムやら、あんどんやらそんなキーワードがあがる。トヨタは、これらあげたキーワードが強みであると考えられがちだが、本当は、このしくみがうまれてきた思考習慣が強みであると言及している。まさに人間に染み付いているものでこれが強さの秘訣である。世界一の自動車会社が目前にもかかわらず、これでもかといわんばかりにカンゼン活動を続け変革していく姿は、現代のビジョナリーカンパニーと言える。この思考習慣をトヨタだけでなく様々な企業が持ち合わせたらもっとおもしろいものが世にでてくるのではないかと思った。だが、この思考習慣の由来を地域と密着させ、説明しているだけあり、やはりその国・その地域の風土・歴史から築きあげられたものであり、すぐに真似なんてできないのだろうなと思った。
目的を追求するあたりや、究極を考えるところなど、いまの自分の思考習慣に取り入れたいキーワードばかりでトヨタの本をこれから多く読みそうな気配が自分の中にある。