道具が変わる 〜これからの思考の教科書 ?論理、直感、統合ー現場に必要な3つの考え方?

これからの思考の教科書 ?論理、直感、統合ー現場に必要な3つの考え方?

これからの思考の教科書 ?論理、直感、統合ー現場に必要な3つの考え方?


いきなり内容から脱線するが、本著では、多くの書籍やアプリが紹介されている。電子書籍であれば、本文中から飛んでそのままamazonで本を購入とか、アプリに関しても同様。出版社は、その広告マージンを多少頂くだけでも金になるのではないか。そのプラットフォームは、もうできているのか。そのプラットフォームをとれずに悩まされている訳だ。iTunesとかね。


本中に診断の項目がある本。これも例えば、メタボチェックというテーマで、
1、週の◯日運動している。
2、食事はよく噛んで食べるほうだ。



これを、実施していくつかの場合訳がみつかる。それに対応するページに自動的にとぶ。
いろんな可能性が膨らむ。


本著を読んでいて、どんどん頭の中が活性化されていく。


知識社会になって、道具はシャベルやクワでなく、頭そのものである。その頭をいかに活用するか。そのための道具の重要性が高まる。PCも道具のひとつだろうし、紙やペン、付箋、iMandalArtのようなアプリも考えるための道具であろう。


物的ものでなくても、フレームワークのような考えるの道具、事象をとらえる道具の重要性が今後も高まる。


近年の勉強本の旺盛も、単に不景気ふだからだけでなく、社会全体が考える道具を探しているからであろう。


思考法の本はいくつもでているが、本著は真に教科書的な一冊である。

市場規模が想定より下回るならシェアは関係ない 〜中国巨大ECサイト タオバオの正体 (ワニブックスPLUS新書)

「この世界に足りないのは金ではない。ビジネス社会に足りないのは企業家の精神、夢、価値観である」
馬雲の強い志を感じたのが、アリババ帝国 ネットで世界を制するジャック・マーの挑戦を読了したとき。


中国巨大ECサイト タオバオの正体 (ワニブックスPLUS新書)

中国巨大ECサイト タオバオの正体 (ワニブックスPLUS新書)


中国というと賃金が安く、世界の生産工場だと考える時代は終焉に向かいつつある。
世界の生産工場と考え、進出を考える企業も、尖閣諸島沖問題で、マスコミが騒ぎ立てる昨今、中国への進出はリスクであり、親日のタイやベトナムを生産工場と考えるが多い。


中国のEC市場において、BtoBの代表格として「アリババ」。CtoCの代表格として「タオバオ
日本の人口は、1.3億人。中国は、13億人。単純に10倍の市場である。


中国のECに関してはよく知らず。ニセモノが横行する世界で、せっかく市場規模がなかなか育たないと考えていた。
だが、中国を生産工場と考えるよりも、中国のマーケットで勝負することを考えることが多くなっている。


本著では、「タオバオ」自信の成功要因。また、ユニクロやkappa等の法人や粉ミルクを売っている個人が、「タオバオ」の中で成功している事例・要因を伝えている。


日本人の中では、中国との取引は信用がなかなかできないと考える人が多いであろう。だが、中国人同士でも問題は同じで、「ちゃんと届くのか」、「ちゃんと金払うのか」という信用の問題のところなのである。


それでは、市場が拡大しない。潜在力があるだけ、その潜在力を発揮しなくては、なんの意味もない。


中国のEC・CtoC市場の大層はebayが占めていた。そんな中、ジャック・マーがとる戦略は、市場規模を圧倒的に育て、勝つということ。10の市場で、8確保して80%シェアに対して。市場を育て100の市場を形成し、8しかとられていなければ、92%のシェアをとれると考える。


中国市場の潜在力を見極めていたのであろう。また、中国の商習慣(チャットでのやりとりが多い等)も理解して市場の拡大をはかる。手数料を「0」にしたり、決済、流通、チャット、SNSなどを自らつくり、信用を高め、市場を形成し、市場の拡大に努めていった。(といった意味では、「タオバオ」のことだけでなくて、中国の商習慣も垣間見れる。)


また、「タオバオ」が起業のプラットフォームとなっている点もおもしろい。ユニクロ等の企業だけでなく、個人でもすぐに商売を始められる仕組みを整えており、EC市場の拡大だけでなく、中国の拡大を志、またその先の世界への息吹を感じられる。


ビジネス社会に足りない企業家の精神、夢、価値観を醸成する役目を担っており、ジャック・マーの志が形としてみえる。感動した。

おっさんの日常の話はおもろいもんです。 〜涙でリールが見えないvol.3


ケツメイシのRYOこと田中亮が、いま日本で一番元気のあるパチスロ業界のサミーのモバイルサイトで展開しているコラムをまとめたもの。
てか、続いていたとは失礼ながら驚きです。と同時に感謝です。


涙でリールが見えないvol.3

涙でリールが見えないvol.3


腹が痛くて本が読めない。最近、読む本のジャンル言えば、経済、ファイナンスとかのビジネス書。小説を読むにも、経済小説とかばかり。何かが足りていなかった。「笑い」である。


大学時代、片道通学1時間半であり、乗り継ぎがよくないと映画一本相当の時間である。もっぱら、爆睡していた、本を呼んでいる時間も多かった。


当時は、小説、なんらかの新書を読みあさる。小説は、村上春樹氏、村上龍氏、紀伊国屋ランキング上位と王道を突っ走る、かわいい奴だった。


そんな中でも、映画化もされた、村上龍著「69」を電車の中で読んでいたときのこと。校長室の机の上で○ンコをするくだりがおもしろすぎ、微妙な満員電車の中、肩をヒクヒクさせ我慢していたが、耐え切れず、吹き出してしまったことを思い出す。


前置きが、長くなったが、本著のvol,1は、この「69」を超えた一冊。小説とコラムで系統違が、笑いという観点での勝負の話。


電車の中で読んでいたが、危険すぎてやめた。板橋駅で笑いをこらえきれず下車した記憶が鮮明によみがえる。続けていてくれてありがとう。亮さん。生きる希望を感じた。


内容は、○んこ(ち、ま、う)の話(ウソ)。携帯で読んだことはない。携帯で読むとしたら、電車くらいであって。みなさんどう堪えているのであろうか。


どうしようもない話も多いが、逆に、松岡修造ばりに熱い話も多い。人間振れ幅が肝心。


涙でリールが見えない vol.2

涙でリールが見えない vol.2

涙でリールが見えない

涙でリールが見えない


誰にでもヒトより優位なところがある 〜残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

パレートの法則で20にはいる。その中でも、80:20にわかれる。その20の中でもわかれる。

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

無理なく続けて、16年で年収10倍アップ。2007年4月に発売され、3年半が経った。後、12年くらいで、結論がでる。10倍アップするヒトがどんだけいるのか。そこで彼女は、神となるであろう。

比較優位は、無意識的に成り立っている。それを意識化することで、自分の価値を理解する。比較優位という言葉を知ることは幸せだ。だが、比較優位を理解しなくても幸せなヒトは多い。そういうヒトは本を読まないのであろうか。

橘氏の著者は納得いくが、まだノリきれない。ノル、ノラナイの話でないが。でも、こういう切り口があるのだと、勉強になるよね。

みんなが乗った波の後にビックウェーブがくる。

この国を出て戻っこい 〜この国を出よ

”日本の借金は、2010年6月末時点で900兆円の大台を突破。この金額は、年間の国の税収学の約24倍に上る。消費税は1%につき約2兆円から2.5兆円。”つまり、5%上げて10兆円。10%上げて20兆円。900兆円だったら?


この国を出よ

この国を出よ


『この国を出よ』というタイトルから、日本は、やばいから逃げましょう。なんて意味でない。そのへんの意味のない政治家よりも余程日本のことを考えて提言している。


大前研一氏は、大学時代に読み漁った。最近は、投資関連の話を書いていることが多く、賛同できず遠ざかっていた。だが、誰が、首相になっていたら日本は変わっていますか?という質問があれば、大前氏を孫正義氏よりも前にだす。ようやく時代が、大前氏に追いついてきた。道州制も国民背番号制も。


柳井氏は、『一勝九敗』を読んだときに、この人は攻めるけど、九敗しないことも視野にはいっていると感じた。


両者ともに定量的に日本の現状を捉えそれに対して提言している。大前氏は、過去の書籍において展開している持論が、いまでもかなり有効であると、感じさせる。個人的におもしろいと思っているのが、議員数の削減である。削減するだけ
でなく、、、それは、本著にゆずる。


柳井氏はユニクロの展開をグローバルに展開することを発表している。どうして儲かるのか。どこまで儲かるのか。世界で勝負していくことを感じさせる。いや、世界で勝負しなくてはならいないと感じさせる。


僕はまだ、20代だ。食うのには困らない所得がある。日本にいて心地が良い。だが、世界で戦わなくては、今後、心地が良いと感じることは、ないであろう。てか、2012年にマヤ文明が示しているように地球が滅びればいいが、そうでなかったら日本は、とんでもないことになる。


そう心構えをもつしかない。準備をしておくしかない。

電子書籍元年は、また来年 〜ルポ 電子書籍大国アメリカ (アスキー新書)

日本の電子書籍元年は、いつになるのであろうか。
シャープがガラパゴスを発表。各キャリアが電子書籍関連サービスを発表。

だが、amazon電子書籍の貸し借りを可能にした発表を聞いて、日本が周回遅れでなく、まだスタートをきっていないことに気づいた。

ルポ 電子書籍大国アメリカ (アスキー新書)

ルポ 電子書籍大国アメリカ (アスキー新書)


本著は、アメリカでの本のデジタル化の話である。契約形態とかで日本でなぜ、本のデジタル化の話が進まないのかを考えさせられる良い材料である。


あえて、電子書籍でなく、本のデジタル化と言っているのは、写真もCDも通ってきたデジタル化という道を強調したい。


そう、いまに始まった話ではないことは誰もが承知。写真もデジタル化され、町の写真屋はつぶれるところもあれば、撮影技術などを活かして存続するとこもある。


最近、渋谷のHMVが閉店になり、日本においてようやくCDもデジタル化の変化によって淘汰された。アメリカ比べて何年遅れであろうか。HMVはこうなることを黙ってみているしかなかったのであろうか。


本は、写真やCDよりも、退去する必要性のあるセクターが多いと言われる。書店、取次ぎ、このへんが、デジタル化されたらなくなる。


いや、なくならない。紙はなくならない。CDもなくならない。紙の写真もなくならない。なぜチャンスと考えられず、驚異としか考えられないのであろうか。ルールが変わるときは、チャレンジャーしか喜ばないからであろうか。アマゾンはチャレンジャーなのだろうか。


日本でも電子書籍携帯小説とか、携帯漫画とかで十分な市場があるとおっしゃるヒトもいるが、その程度なのであろうか。


デジタル化されるメリットを享受できず、周りが圧倒的なスピードで走っていくのをみているだけしかないのであろうか。みている余裕がどこにあるのであろうか。


浅い考えだけでも、十分な可能性を感じる。メディアミックスは死語になったが、登山家の栗城くんの本をiphoneipadで読んで可能性を感じなのであろうか。


本という活字を提供するだけなく、物販を直接からめたり、講演でも、旅行でも、それらの広告でもいい。無限大にデジタル化によって可能性が広がる。儲けるチャンスが広がるでないか。


出版社なんてカテゴリにとらわれなくていい。
紙の本がゼロになるとは思ってもいない。


自炊生活をしていて虚しくなるヒトは多いのではないか。epubの縦書き対応とか、明るいニュースは多い。
電子書籍は、貸し借りもできる。ラインもひける。メモもとれる。引用もすぐできる。
後の検索性にも優れ、知の有効活用を促進するツールになるうる。

既得権益なんて糞だ。という言葉でまとめるには、もったない。

ウェブがリアル世界を強化する 〜ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)

目次を読んでいて、mixiがローカルウェブでfacebookがグローバルウェブくらいに考えていたが、やはりそんな次元の話でなかった。購入してすぐに読んだが、咀嚼しきれず文字にすることが出来なかった。

ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)

ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)

気になったことをふたつを書き記しておく。


1、コンテンツの話
教育(大学)で大事なことは、コンテンツでなくなったのか。そこまで、言いきれないが、ヒト、経験、その場の空気、が重要になった。ウェブビジネスの典型でもある。コンテンツ自体は、フリーにする。そこに集まってくる人でマネタイズする。教育は、ビジネスとは違った何か思想めいたものだ。だから、利益獲得を目指すのではないが、コンテンツはフリーであるという意味ではおもしろいつながりだ。


ここで、ビジネスにしても、教育にしても、より良いコンテンツを常に準備しなくては、淘汰される。そういった意味でウェブの世界では、よりよいモノ、サービスが現れていく。教育の高速道路は、進化論的にも説明がつく。



2、英語圏と非英語圏
羽生善治氏との対話で「学習の高速道路」がウェブ上にひかれた話をしていたのが『ウェブ進化論』。そのときから日本にいる自分は知らないことだらけが世界でおこっていた。日本にいることが、知らない直接の原因とはならないが、日本で生活するという選択をしていることを考えなくてはならないと考え続けている。要は、非英語圏にいる危機を感じる。また、それと同時に英語圏の可能性を感じてしまうのだ。


googleの翻訳によって、文字媒体ぐらいは早急に即時翻訳が普及されるであろうと考えていたが、さっさと英語を覚えて外にでたほうが、自分のためになることに気づいた。遅いけど。


iTunesUで慶應SFCの講義とかを聴いていると、おもしろい。仮に、それが日本一のコンテツだとしたら、世界一のコンテンツを聴きたいと感じるのは、人間の性。


でも、外にでて身体で感じることの重要性を強く感じる。ウェブ進化論のときから感じていたが、ウェブの世界が、進化している。リアルの世界に影響を与えている。どうしてもまだ、ウェブの世界はリアルの世界の補助的な位置づけにあると思える。だから、ウェブの話をすることで、リアル世界でもっと頑張れと言っているように常に感じている。