内藤忍の資産設計塾(内藤忍)

内藤忍の資産設計塾―あなたの人生目標をかなえる新・資産三分法

内藤忍の資産設計塾―あなたの人生目標をかなえる新・資産三分法

資産運用のスタートさせるには、かなりいい本である。この本を読めば金融商品の基本的なことは深く広く理解できるし、アセットアロケーションを組むことができる。この本といくつかの本を読めば資産運用はスタートできる。つまり、資産運用を始めるのに必要な一冊とでも言えばいいのであろうか。内藤忍氏の講演会にも参加したことがあるが、とにかく資産運用はスタートをきることが大切だといっていた。なんやかんやと理由をつけてスタートができない。資産運用は、スタートがはやければ早いほどよいといわれている。それは、長期投資すれば、リスクが少なくなるとか、若いうちから始めれば投資を勉強する時間が長くなるだとかいくつかある。この本は、そんなスタートをきらせるための一冊であろう。


藤忍氏は、いうまでもなくマネックス証券の人である。資産運用をスタートさせれば、会社の利益にもつながる。そそんなことを考えているかいないかわからないが、最近ではマネックス・ユニバーシティの代表をやっている。ここで、疑問に思うのが金融機関が投資教育をするというところである。証券会社が開くセミナーは、純粋に何かの説明とかはなかなかない。たとえば、インデックス投資の説明を前半でして、後半では、インデックス投資の商品の説明である。その商品も開催した証券会社が、販売している商品なので、それが、投資家にとって本当にいい商品とは限らない。故に、本当に投資家のことを考えているのかは疑問である。


どうしても金融機関は、投資家をカモにして稼ぐという考えが頭にある。そこで、そのカモを教育してしまったら、カモがいなくなってしまうではないかということである。そしたら、金融機関は儲からなくなってしまう。だから、純粋に投資教育をやるとなると矛盾があるのではないかと考えている。
まぁ、仮定にある金融機関は、投資家をカモにして稼ぐというところをもっと考えなくてはいけないと思うが。
おそらくカモは永遠にカモなのであろう。弱肉強食の世界である。