ウェブがリアル世界を強化する 〜ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)

目次を読んでいて、mixiがローカルウェブでfacebookがグローバルウェブくらいに考えていたが、やはりそんな次元の話でなかった。購入してすぐに読んだが、咀嚼しきれず文字にすることが出来なかった。

ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)

ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)

気になったことをふたつを書き記しておく。


1、コンテンツの話
教育(大学)で大事なことは、コンテンツでなくなったのか。そこまで、言いきれないが、ヒト、経験、その場の空気、が重要になった。ウェブビジネスの典型でもある。コンテンツ自体は、フリーにする。そこに集まってくる人でマネタイズする。教育は、ビジネスとは違った何か思想めいたものだ。だから、利益獲得を目指すのではないが、コンテンツはフリーであるという意味ではおもしろいつながりだ。


ここで、ビジネスにしても、教育にしても、より良いコンテンツを常に準備しなくては、淘汰される。そういった意味でウェブの世界では、よりよいモノ、サービスが現れていく。教育の高速道路は、進化論的にも説明がつく。



2、英語圏と非英語圏
羽生善治氏との対話で「学習の高速道路」がウェブ上にひかれた話をしていたのが『ウェブ進化論』。そのときから日本にいる自分は知らないことだらけが世界でおこっていた。日本にいることが、知らない直接の原因とはならないが、日本で生活するという選択をしていることを考えなくてはならないと考え続けている。要は、非英語圏にいる危機を感じる。また、それと同時に英語圏の可能性を感じてしまうのだ。


googleの翻訳によって、文字媒体ぐらいは早急に即時翻訳が普及されるであろうと考えていたが、さっさと英語を覚えて外にでたほうが、自分のためになることに気づいた。遅いけど。


iTunesUで慶應SFCの講義とかを聴いていると、おもしろい。仮に、それが日本一のコンテツだとしたら、世界一のコンテンツを聴きたいと感じるのは、人間の性。


でも、外にでて身体で感じることの重要性を強く感じる。ウェブ進化論のときから感じていたが、ウェブの世界が、進化している。リアルの世界に影響を与えている。どうしてもまだ、ウェブの世界はリアルの世界の補助的な位置づけにあると思える。だから、ウェブの話をすることで、リアル世界でもっと頑張れと言っているように常に感じている。