『インドの衝撃』

頭脳

NHKのドキュメンタリーで『インドの衝撃』を観た。
率直に言えば、日本人としての危機感を感じるばかりであった。
インドは国策として頭脳集団を築きあげている。
思えば、IT関連のことなんかは、いまやほぼインドである。
これにアメリカのIT技術者などは、仕事を失い嘆いているという。
これは、日本にも言えることだと思う。気づけば、人材もグローバル化である。
就職活動中の僕としては、何で勝負すれば勝てるのかを考えてみた。
日本語なのかなと。日本人は、日本語に守られているなと感じた。逆に損しているところもあるのだろうけど。
だが、日本という狭い中で勝負していくのが限界で企業は、世界に目を向けている。
そう考えると日本に取り残されると大変なことになるのかもしれない。
10年後、20年後の日本がどうなっているのか!?どこで日本人は勝負しているのか!?
日本人は、危機感を持たなくてはいけないのかもしれない。
自分は就職活動生としてもっと考えなければいけないのかもしれない。


インドと日本の違いで気になったのが教育である。
インドでは、数学、物理、化学といった、いわば理系のところで勝負している。
というより、その考え方を大事にしている。インドの教育現場は、徹底的に考えさせる。
「頭脳こそが財産である」ここに徹底したことで、世界中の企業がほしがる人材が生まれている。
そして、「国のために勉強するのだ」と学生が当たり前のように言っている。いまの日本にこのように考えている学生がどのくらいいるのだろうか。
なんで、インドの学生がそこまで思うのか。そこは貧しさからくる力なのかもしれない。そう考えるといま日本では、格差が広がることに対してよくないと考える傾向にあるが、果たしてそうなのだろうか。
言い方が悪いが、勉強した人が上にいき、勉強からリタイアした人が下にいく。
これは避けられない事実で、格差が広がることは間違いないと考える。
だが、格差が広がることで、危機感を感じる日本人がでてくることが必要なのかもしれない。
教育改革が議論されているが、日本だけを考えるのではなく、世界で戦える日本人を生み出すにはという視点も必要だと思う。


格差是正に関して、刺激になった大前研一氏の記事があったので掲載しておく。
格差是正はばらまき行政につながる