新ネットコミュニティ論(近藤淳也)

どういった組織が効率的なのか。

 かなり時代に乗り遅れ気味なのだが、CNET Japanで2年くらい前に配信していた、近藤淳也氏の新ネットコミュニティ論を読んでみた。読み始めたら非常におもしろく、あっというまに読めた。日常の当たり前に疑問を感じ、本当ならどうあるべきなのかを自分で考え試行錯誤する。そうしながら本当のルールができていく。そこでできたルールは変更可能である。その状況や情報が変化すれば、ルールも変化するし、新たなものに作り変えられていくことは必然である。それが行われていない組織は、非効率であり、筋が通っていない。読後に受けた印象はこんなものであった。なによりも、自分で組織のシステムを構築していくことのおもしろさを感じた。
 会議の無駄であるとか、情報の私物化の禁止であるとか、言われてみるとその通りであるが、言われてみないとわからないなと感じた。日常には、よく考えてみればおかしなことが多く、そのおかしなことがルールになっている。そのルールがあることが問題なのでなく、そのルールに疑問を感じない自分に問題があると強く感じさせらた。ブログの終盤には、自分の好きなことばでもある、アインシュタインの言葉が載せられていた。
「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである」
常識という言葉で思考をとめてしまっているだけであり、常に本質をつかむためにはどういった心構えが大切なのかを考える必要があると感じさせられる。

アインシュタイン150の言葉

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