無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法(勝間和代)

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

唯一平等なものは、時間だけだと思う。
その時間をどうつかうかがでその人の人生が決まる。
知識時代になるにつれ自己投資の時間が増えるため、時間を有効に使うことが、より重要になる。
重要になると言われてみれば当たり前だが、意外と行動に移していないことが多い。
この書では、実際に勝間氏が、有効的に実戦していることが、具体的に書かれている。
たしかに、これを丸呑みにしてもしょうがない。
だが、使えるところを使い、日々カイゼンし、自分なりにアレンジしていくことが大切だと思うし、著者もそういっている。
日々カイゼントヨタを世界一にした思考習慣を持ち合わせて、時間の使い方を有効にしていきたい。
以下、興味をもったところ。

・「基礎能力づくり」や「運動」は、将来を考えると重要ですが、やらなかったからといって明日困ることがないので、後回しになりがちです。しかし、その部分にどれだけ時間を使うことができるかで、将来だけでなく、現在の生産性も変わってきます。(8)
・多くの人は将来の一時間を現在の一時間より軽く見てしまいます。(71)

どうしても目先の利益に目がいくものである。
それに、著者は、暗黙知をうまく言語化している。このみんながもっている暗黙知言語化することが、コミュニケーションにとって重要になるのではないかと感じる。

トヨタの手法と同様、ここに新しい仕組みを入れて、ここを旧来のやり方と差し替えてというような形で、日々、なしくずし的な改善をしつこくやっていくことが、最終的におおきな時間管理の改善につながっていくのです。(16)

日々、カイゼン花王かだった気がするが、改革でなく日々の改善を、というようなことを聞いたことがある。人は、いっきに変わろうとしすぎるのかもしれない。時間とバランスをとるとなると、急激な改革よろも改善を繰り返すほうが、時間を使ううえでは、有効なのかもしれない。

・実行できる人とできない人の違いは、「(誰でも弱い)意志を、いかに手法やスキルで補って、習慣化できるようにしているか」ということに尽きます。(48)
・生活習慣を変えようと思ったら、行動パターンのトリガー(引き金)になる部分を見つけて、それを変化させるのです。これが変化への投資です。(66)
・なかなか一人だと流されてできないことについては、他人との約束をしてしまって、コミットメントをつくって、そこから作業予定を逆算していくというふうにすると、無理やりでも、できるようになります。

意志にたよらずに、周りの環境を変えてしまう。これは、大きなブレークスルーであると思う。
どうしても「やるぞ」と、意志を入れることばかり考えがちだが、意思は弱いものだと割り切り、そのうえでどうすればいいのかを考えることは、意外と頭が回らないことなのかもしれない。
そして、どこを変えると、連鎖的にカイゼンが進みやすいのかを考えるという考え方は、かなり効率的。

・「新しい知識や人脈が手に入るのか」、「将来の収入につながるのか」などを考えて、そこで支払う飲み会代と時間とを比較して、出席するかどうかを決めていくのです。(80)

ことわる技術も身につけなくては。

時間を効率的に活用することが、ビジネスマンにとっては大切であり有効である。
自由人にとっては、どうなのであろうか。