投資信託選びでいちばん知りたいこと(朝倉智也)


朝倉智也氏は、モーニングスター代表取締役COOである。かなり大雑把に言えば、投資信託の情報を提供している会社である。投資情報を得るには、たくさんの手段がある。投資の情報を得るときに、考えることは、その情報に自分はだまされていないかということである。たとえば、金融商品を扱っている会社の情報は、本当にそれはそれは投資家にとって有利な情報なのかという点である。会社が儲けるために都合のいいような情報を提供しているのかという点である。
そんなことより、自分がだまされないような目を持ち、自分の核をもっていればいいのだが。
そういった点では、投資初心者にとっては、そのような目を身につける手助けとなる一冊であることは間違いない。


投資信託選びでいちばん知りたいこと

投資信託選びでいちばん知りたいこと


そして、これを読んで考えたことは、資産運用をするうえで、金融会社のカモになることを覚悟すると考えるよりも、手伝ってもらっていると考えることである。自分は、サービスを利用しているのである。資産運用を考えるときに頭の中が、自分本位になりすぎていた。
何事もwin-winが大切と日頃からいっているのにもかかわらず、自分はまったく頭に定着していなかった。何事もバランスが大事なのである。そのバランスとは、50対50である。
何かの講義で、優良企業は、銀行の借り入れなんて必要ないらしい。現代では直接金融も発達してきている。だが、なぜ借り入れるのかと言えば、優良になる前に借りていて成長させてもらったときのことや、また、これからの何かのときのために、銀行にも儲けさせてあげているのである。
このことを思い出し、自分の資産を成長する(儲ける)ことばかり考えていてはダメである。儲けさせてあげるという考えも必要なのである。儲けさせてあげるというのはちょっと違う感じがするが。
自分で全部やることなんでできない。