大日本人(松本人志)
- 出版社/メーカー: よしもとミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2007/11/28
- メディア: DVD
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村上隆のpodcastingで
武さんの最初の映画とそっくり。映画には、まだまだ可能性がありますよということを松本人志さんなりに・・・
と言っていた。これを聞いて、
松本人志の笑いの根本にあるものが、怒りであると何かの雑誌で読んだことを思い出す。既存のモノをぶっ壊して、歪みができたところから笑いがうまれる。また、そのぶっ壊し方から笑いがうまれる。映画でもそのスタイルは変わっていないと感じた。
このスタイルは、変幻自在である。どんなメディアを通じても表現のすることができる。今回の映画は、その一部でしかないんだろう。だから、次回作も作ってもらいたい。だが、一般大衆向けではないのであろう。興行収入も11.6億円ぐらいらしいし社団法人映画製作者連盟。これは推測にしかすぎないが、松本人志氏がつくった映画ってどんなだろうって感覚でみた人が多かったのではないだろうか。
そう考えると、松本人志氏というブランドはとてつもない。個人的にも松本人志は好きだか、どこが好きなのかといわれると、笑いというよりも、笑いという手段を使って表現される彼の生き方だとか、考え方が好きなんだと思う。世間一般からみれば反常識ともとれるスタイルにひかれている。芸人でそう感じさせてくれる人は、ほかにいるだろうか。どんな業界においても、人としての本質の良さを感じさせてくれる人に心がひかれるのである。当たり前のようだが、あまり深く考えないところを掘り起こしてくくれた作品であった。