バフェットの銘柄選択術(メアリー・バフェット、デビット・クラーク)

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

バフェットの哲学を知りたいならコチラの本で、手法を知りたいならコチラではないかと印象を受ける。(バフェット関連の本を全部読んでいないので絶対とはいえないのだが。)
投資の世界がよくわからない素人目にみるとこういった考え方があるのかと感心する。だが、こういった世界で生きている人達からしたら当たり前のことなのかもしれない。自分がスゴイと思っていても、他の人にとっては普通である。それに気づかされたときに自分が成長したと感じる。つまりは、自分のレベルの人と一緒につきあってばかりいては、ダメなのである。


手法を公表していいのかと考えもあるが、単純に考えてこのやり方を公表することによって喜ぶのは、投資家でなくバフェットである。だが、日本でやる分にはいいのかもしれない。バフェットもこの手法をとっていないであろう。というか核にあるところは、ここには書いていないに決まっている。それに、バフェットのポジションだからできるのかもしれない。だからこういった手法もあるのかと頭にいれておけばいい。最終的には、どうやって自分で儲ける仕組みをつくるかであろう。そのためには、目先の手法よりもコチラの哲学を学んだほうが良いと感じた。


この手法を実戦する人はいるのかいないのか知らないが、実戦したり近いような手法をとっている人達には感心させられる。なぜなら、バフェットが以下のように述べたとおりである。

投資の世界で最も難しいことは忍耐である。

と述べているところにある。目先の利益はどうしてもほしくなるものである。それは、人間が動物として生きていくためにインプットされたものなのではないかと思う。そう本能に近い。この本能を制御するだけの哲学が備わっているからこそ手法を駆使することができるのではないか。


手法と哲学の関係を考えると、哲学が基礎にありそれを下に手法を駆使するということである。
最近雑誌でコチラの雑誌とか、コチラの本とかで、地頭力がはやっている。ここで、哲学と手法の関係が、地頭力と情報の関係に似ていると感じている。
哲学があるから、手法を駆使することができる。地頭力があるから、情報を処理できる。つまり、地頭力が足りないと情報を処理できない。
勝間和代氏の知的生産術とかは、地頭力と基礎があるからこそ実現しているのではないか。地頭力のがしっかりしているからこそ情報を処理できる。
こう考えると、情報が多くなってきた世界の中で、それを整理する手法の本がはやり、そして、その後はロジカルシンキングだとか地頭力系のモノへ移る流れをつかむことができる。勝間氏は、地頭力を鍛える本を出すのではないだろうか。というと、年収10倍シリーズもそれに近いが、これらの2冊は手法の紹介に近い。まぁ、地頭力のところは、よい本を紹介されているのでそこで鍛えればいいのであろう。

地頭力はだれにでも訓練すればできる。そうなると、地頭力が目覚めるきっかけとはなんなのか。いま考えられるのは、普段の生活からの訓練しかないであろう。それも継続的な。こんな抽象的な、疑問をうかべてこの続きを考えないあたりからして、目覚めないのであろう。