佐藤可士和の超整理術(佐藤可士和)

佐藤可士和の超整理術

佐藤可士和の超整理術

「机は何のための場所なのか?」
この言葉をみて手にとってみました。それぞれのものには意味がありその意味を実現させてあげることが一番シンプルなことなのかなと考えた。とにかく机の上を何もなくしたらなにかスッキリしたのと同時に、これを位置まで継続させることができるのか自分との戦いのスタートである。


たしかに机の上になにもない状態がベストな状態とは限らないが、自分の考える中では佐藤氏の事務所の写真は理想であり、自分の仕事場もあのような環境にしたいと思う。自分の仕事場は、まだまだ古い環境であり挟み板に稟議を挟んで回覧しているような世界である。電子稟議が導入されたものの、電子稟議のみずらいという理由で同時に紙媒体での稟議も回覧するというお粗末な世界である。


と、愚痴のようになってしまったので、この本のタイトルの整理術に関して考えてみると、googleが「世界中の情報を整理する」と言い検索をスタートさせて広告システムがうまく稼動しビジネスが成り立っている。これがいい例であり、なにかを整理することは金になる。コンサルタントなんかも例えば胆略的だが、企業の課題を整理しながらみつけだし、整理しながら解決していくことでフィーを得ている。


なんでコンサルタントを例にあげたかと言えば、今は知識産業とかいわれている時代だからである。本著でも空間の整理、情報の整理、思考の整理とあげている。どれも大事なことだが、現状で一番これから金になるのは、思考の整理である。そして、その整理した思考をいかにアウトプットするからで金が稼げる。


本著は、整理術をひとつの名目としてまとめあげているが、それどこれでない代物であると思う。それは、佐藤氏の頭の整理の仕方をみれるからである。できる人の頭の中を一度はみてみたいと考えたことは誰でもあると思う。それをみれるのは、本著は安い。


とにかく、空間の整理をもっとすすめなければいけないが、空間にしても情報にしても思考にしても、その整理法を自分の中のベースとしていかに身に付けさせることが大事であり、それがいかに難しいかと考えさせらるものである。


思考を言語化して仮説をたてて日常から使っていって、それを無意識化できれば次のステップにいけるであろうと思う。


部屋をいつも綺麗にしていく方法というか、綺麗にキープしておける環境づくりを考える必要があるな。