社長さん! あなたの資産と会社を守る最後の一手、教えます!(坂田薫)

どうしたら僕たちはヒルズの住人になれるのだろうか?


 

世界で一番すぐれたビジネスモデルは宝くじ。二番目は銀行業だと思う。

金融日記


集めた預金で国債買うって最強のビジネスモデルだよね。絶対儲かるし万が一損する時は国が破たんする時だから円で見れば責任なし。日本の銀行みたい・・・

金融日記



 2009年12月4日からスタートしているモラトリアム関連法案(正式には名称違う)も施行されたが、静かに2ヶ月が過ぎた気がする。然しながら、昨年は国の緊急保証制度で助かったが、やっぱり苦しいという中小企業は少なからずいる。そんな企業はたいてい保証協会の枠もいっぱいで、プロパー貸出の検討を依頼するが銀行はなかなか難しい空気をだしてくるのではないだろうか。


 そんな中小企業経営者にとっては、次の道はどこなのか最悪のケースを考えると思う。もちろん業況が悪くない経営者にとってもひとつの選択肢として本著が紹介するものを頭の片隅にいれておくことは間違いなく有意義である。


 「破産しても2億円の資産と3000万円の年収を守った」この手のフレーズに自分なりの答えがだせなかったので本著を手に取った。ふたを開けてみれば納得。たしかにそのとおりである。

 
 銀行も債権者として、業況悪化した先に対して投入した資金を回収しなければいけない。回収できなければ業績にもろに反映してくる。だから、昨今では回収専門部隊への人員配置が増加していた。銀行も突発破綻されのが一番困るのであろう。少しでもキャッシュを生み出す仕組みがあるのなら、どうにかその仕組みを生かしてキャッシュを回収した方が最終的にハッピーである。

 
 WIN(銀行)>WIN(お客様)の関係が業況悪化している場合には起きると考えられる。銀行も少しでも多く回収したいので、いい仕組みならどうにか生き残らせたい。


 企業再生とまでは言えないし、対場も違う。然しながら、本著で紹介されているような考え方を知ることは、おそらく回収専門でやっている人達は当たり前なのかもしれないが、非常に有意義だと考えられる。


 中小企業経営者はもちろん。中小企業に勤める方。金融機関の方にも一読すると世界が広がると考えさせられる本著であった。