シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土(梅田望夫)
シリコンバレーにいけばいい。
シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/08/10
- メディア: 文庫
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[http://www.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/sv_backno01.html:title=シリコンバレー精神]
日本で暮らしている自分にとってシリコンバレーを意識しだしたのが最近のことで、この本の中でかかれているシリコンバレーの歴史を読むと自分の危機感のなさを強く感じた。IT革命という言葉が日本では一人歩きし、いったいITがもたらしてくれたものがなんなのかを考えずに利用する人間の方が多い国である。それが、間違いというのでなく、可能性をもっと考えなかったことに日本のITに対しての現状がでていると考えられる。間違いなくいまの産業に変化を与え、恩恵をもたらしてくれている要素のひとつにITがあると考えられるが、それをあまりにも楽観視しすぎてしまったのではないか。日本は、ITを利用するものだと考え、創造することの大切さにかけていたとも考えられる。
日本になぜシリコンバレーができなかったのかと考えていた時期もあったおだが、いまとなっては非常に無意味に感じる。シリコンバレーは、米国であったからこそ産まれたものであり、日本にシリコンバレーのようなものをつくればいいのではないかということが、あまりにも狭い考えかたであったなと考えさせられた。日本人をシリコンバレーに移住させようというNPOをやっているそうだが、日本につくるのでなく行けばいいのである。他の国の一流の頭脳をもった若い人達もシリコンバレーに行って戦っている。そんな感じで日本にとどまっていたら話にならないとまで言える危機感をもった。
こんな危機感をもった若い人はこんなことを言わず、とっとと行ってしまうのであろう。危機感がなくても、行ってしまうのであろう。そんなことを考えていると本当に自分がどうしたいのか。それをどう行動に移すのか。自分の甘さに気づくと同時に、どうにかなるであろうという良い意味なのか、悪い意味なのかわからない楽観的思考が働く。