リエンジニアリング革命―企業を根本から変える業務革新(マイケルハマー, ジェイムズチャンピー)

カイゼンし続けること

リエンジニアリング革命―企業を根本から変える業務革新 (日経ビジネス人文庫)

リエンジニアリング革命―企業を根本から変える業務革新 (日経ビジネス人文庫)

リエンジニアリングとは、いわばトヨタカイゼン活動ではないかと感じた。
訳者のあとがきにおいて、リエンジニアリングが日本で起きていないことが非常にくやしいと書いてあるが、同感である。
少し昔の本であるがまったく現代にも通用する点が多くある。
それは、リエンジニアリングをしていくうえでの注意点や方法論などに気づかせてくれる一冊である。
この本の中で興味を持ち線を引いたところは、

完璧は優良の敵である。

たしかにその通りである。完璧とは、自分で把握できない時限であることが多い。何かをしたときにこれよりももっといいものを、もっといいようにと完璧を求めていくのであって、終着点がない。だから、完璧よりも優良なことを多くだして言った方が企業活動だけでなく日常の生活においても有益であると考えられる。
また

リエンジニアリング・チームのメンバーの思考を活性化させるために有効なもう一つのテクニックは、前提を見つけてそれを削除していくことである。

リエンジニアリングをしているということは、発想を大きく転換することが求められる。発想を大きく転換するときには、過去の延長線上では、大きく転換しない。、松下幸之助が10パーセントの削減でなく、50パーセント削減することを考えろ、と言っていたことが頭によぎる。そう考えることが大きな転換がうまれると言っている。過去の延長線上、要は前提が一緒では、大きな転換はおとづれない。よって、当たり前と思っていること、無意識に習慣化していることを意識化して壊すことの大切さを非常に強く感じた。