ウェブ時代をゆく(梅田望夫)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

 読み進めていくうちに梅田氏が、かなりオープンであることを感じる。その感が強まるにつれ、梅田氏が言っていることがどうであるかとうことも大事であるが、何を考えているかだとか、抽象的で言葉にできないようなところを強く感じた。言葉にできないことと言えば、暗黙知言語化するのが非常にうまい人であるなと感じる。そして、そこに心地よさを感じる。その言語化された暗黙知が、自分の暗黙知と反応をおこし、さらに違う暗黙知を生み出している気がする。それを言語化できないのがくやしい。というよりも、言語化できないパッションのようなものを感じているのかもしれない。
 一番注目したのは、ローモデル思考法である。好きを貫くといっても、なにか自由を履き違えた無責任のような側面もあるのではと感じた。だが、この思考法を聞き、好きであるという静態ではなく、好きからスタートするという動態なものだと感じる。好きということは、きっかけにすぎないのだが、様々あるきっかけの中から一番てっぺんにくるのが好きということなのだろう。
 まだまだ、消化しきれない。おそらく、消化できずに骨となるであろう。