日本を教育した人々(齋藤孝)
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/11
- メディア: 新書
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齋藤氏の本は、ほとんど読んでいたのに最近は全然手にとっていなかった。大学に入学すると同時に「読書力」という本と出合い、齋藤氏に出会った。本を読むことの大切さを動機付けをしてくれた人はまさにこの人である。読む本それぞれに向上心を感じる。自分のローモデルであろう人達の本に共通することは、向上心を強く感じることである。著者本人の並々ならぬパワーを感じる。そしてそこに共感する。もちろん齋藤氏もその一人である。
齋藤氏は、現代人が学ぶべきは、明治初期の時代でであると言っている。自分も変化のふりはばは、似ていると考えられる。よって、その当時の日本を作った人に学べとつながるわけである。
興味を持ったのは、福沢諭吉であり、学問の大切さを説いている。現代においても情報知識産業とでもいう時代になり、人がやらなければいけない仕事は、頭を使う部分に対する割合が強まる。だから現代においても学問は大切であり、福沢諭吉に改めて学ぶことは多々ある。学問の進めを読み返してみたくなる。 福沢諭吉に遡るのかとなると時代は、繰り返すという言葉が浮かぶ。うまく言葉にできないが、概念のようなところは繰り返すのかもしれないが、具体的・物質的なところは、全く違うと考えてしまう。過去のすばらしい考え方を、現代をしっかりとみつめ適切な場所でいかす能力というのも大事なのかなと思う。
少し話しが変わるが、齋藤氏は、
・教育の基本とは「憧れに憧れる」構造だと思っている。(108)
と考えている。まさしくローモデル思考法の梅田氏と近いものを感じる。
そして、齋藤氏×梅田氏の対談は、刺激的である。
もっと、齋藤氏がウェブのことに対してどう考えているのかを知りたいし、
梅田氏の考える教育論などもっと聞きたい。
「ウェブ教育論」で一冊だしてみてほしいものだ。