すごい実行力(石田淳)

すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)

すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)

 読んで思ったことは、最近書かれている、自己啓発書とかに関していうと、この行動科学がかなり大切なところになっているなというところ。
動機付けをし、環境を整備する。そうすることにより、自分の意志への負荷を減らす。この類のことは、ここが原点なのかなと思ってしまうほど、わかりやすくまとめてある。
 自分の意志に頼らないというところが一番刺激的なところである。体育会系のようなノリで、根性だとか気合だとかそういった世界で生きてきた自分にとって、なんで、自分がその世界で生きていけなくなったのかに気づかされる。体育会系というと、確かに根性だとか気合だとかのイメージが選考するが、そこに残っている人は、それだけではない。自分の行動をどうコントロールすることに長けている。そしてそのコントロールの舵取りを自分の意志でなく、周りの環境によってコントロールしている感がある。これは、自分の感覚的な意見であり、実証検証もしていない。
 そして、この考えが正しいとすると、体育会系のビジネスの場においての活躍も結びつく。
 自分の意志が弱いとか強いとかに否定的ではなく、そこが大切だという考え方はまだかわらないが、すこし楽になれる本である。