フラット革命(佐々木俊尚)

フラット革命

フラット革命

 ネット世界において平和ボケしている自分には、自分のスタンスをどうするべきなのかを考えさせれる書である。
この本の佐々木氏の視点として、ひとつおもしろいのは、マスメディアからのリアルな視線である。マスメディは、こう考えているがネットでは、そうではないという比較のひとつひとつが新鮮で、これまでの佐々木氏の著書にもなかったのではないかと思う。
 梅田望夫氏は、楽観的であり、佐々木氏は、悲観的にネット世界をみていると表現され、それがいいとか悪いとかがあるが、そんなことはどうでもよい。なぜなら、それが、ネット世界の特徴であり、難しいところであるからである。佐々木氏は、立ち位置いよって理想とか考え方とかが違っていて、それぞれ、どれが間違っているとか正解だとかはない。みんな自分の考え方があるのである。これをどうすればいいのかという問題定義には、やられた。
自分の思考がいかにとまっていたかに気づかされるのと同時に、様々な理想と矛盾浮かぶ。といって思考をとめてみる。