ウォール街のランダムウォーカー(バートン・マルキール)
- 作者: バートンマルキール,井手正介
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/05/25
- メディア: 単行本
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『お金は銀行に預けるな』『心理経済学』なんかを読んでいて資産運用がどれだけ大切なのかを考えさせられる。以前、株式投資をすこしやっていたときがあるが、その時のスタイルはギャンブル性が強かった。理由もなく、ニュースが多い企業に反応し、その会社を買ってみる。また、低PER株を探して、何をやっているかもしらない、財務諸表がどうなっているかもしれないで買ってみる。そんなことをしていても当時の強気の相場では、それなりのキャピタルゲインがでていた。だが、ライブドア事件が起き、20パーセントの下落を味わい株式市場から撤退する。いま思えば高い勉強代である。それ以来、株なんてと思っていたが、前述した本に出会い、銀行預金に資産を眠らせていることがいかに非効率であることに気づかされた。
そして、『お金は銀行に預けるな』で紹介されていた本著に出会う。この本に最近出会ったという事実が、いまの自分の資産運用のレベルを表しているであろう。株をやったり、資産運用に興味がある人なら読んで損はない本である。この中で言っていることは、過去の統計に基づき、論理的に説明されていて納得できる。これもひとつのスタイルであろう。だが、他にもスタイルはたくさんある。
資産運用は、人それぞれである。正解は、どこを基準にするかで変わる(ここでの正解とは、リターンがいいということ)。いまいいリターンをあげていても10年後にどうなっているかは、だれも分からない。そこで、重要だと感じたのが損を避けること。当たり前のことを言っているが、そこにつきる。リターンは管理できないが、リスクは管理がある程度できる。そして、リスクを管理することで、リターンも管理できるようになる。リスクを管理するというのは、リスクを全くとらないということではない。逆に、現状を把握し、どのくらいリスクをとれるのかを考えることである。リスクを考えるとなると現状の自分を考えることになる。いまいくつで、今後どうしていきたいのか。そうなると、自分の人生設計を考えることになる。最近そんなことばっかり考えているな。というより、考え続けなれば、生き抜いていいけないだろうな。