イノベーションのジレンマ(クレイトン・クリスティン)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

 
昔から読んどいた方が言われていたのだが、なぜか後回しになっていた。
多くの人が絶賛していたので、その衝撃があったのかもしれないが
僕自身に衝撃はなかった。
だが、何度も読み返す必要はありそうだ。

イノベーションのジレンマがどうだとか
破壊的イノベーションがどうだとか
というのをうまくまとめている人は、多くいるのでそちらはお任せする。
全然関係ないが読んでいてふと思ったことを書く。

この本を読んでいて感じたのは、後知恵バイアスが働くのって不幸だなということ。
後知恵バイアスっていうのは、結果を知ってしまってから、あたかも事前にそのことを知っていたかのように考えてしまうバイアスのこと。
自分の中では言語化もしくは理解できていないのに
本で説明されていると、これは知っていると感じてしまう。
これは、後知恵バイアスから少し離れるのかな。

後知恵バイアスが働くことによって、理解した気になってしまう。
つまりそれは、何も理解していないのであって
後知恵バイアスがいま働いているという自覚を持たなくては理解もしくは思考の整理ができない。

読書を自分の糧にするのであれば、
この後知恵バイアスがいま働いているのだという自覚をもつことが壁を越える。