貧乏人のデイトレ金持ちのインベストメント（北村慶）

貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵

資産運用関連のブログを見ていると、最近北村慶氏が書いた大人の投資入門―真剣に将来を考える人だけに教える「自力年金運用法」が出版され、書評されている。その本を手にとろうと思ったのだが、前著もかなりよいとの評判の為、まず、今回の本を手にとる。

率直な感想としては、資産運用を始めるにあたり読んでおくべき一冊であろう。年金ギャップを引き合いにだし、他の人とは違った理由付けからスタートしている。他の人は、なにかと自分で将来の方向性を考えるべきであるという人が多いが、資産運用を始めるにあたってそこを定義することが、かなり難しいことなのではないのかと感じていた。そこで、本著では年金ギャップという言葉を引き合いにだし、これくらいの金額が必要であるというひとつの例を出していることが資産運用のスタートの助けになる。

負けない資産運用を目指す。資産運用というと、投資であり、投資というと株であり、株ならばどうやって儲けるかすなわち、どのようにして勝つかを考えてしまう人にとっては、かなり有益な書ではないかと思う。リターンでなく、リスクやコストを意識する思考がない人にとってもである。

最近では、自分の中での資産運用の方針も決まりだしているというか少しずつ動いているので、どういった形になるかわからないがまとめていきたい。そして、資産運用のスタートをきる。そんな思いに、背中を押してくれるような一冊となった。