投資ファンドとは何か(北村慶)
投資ファンドとは何か 知っておきたい仕組みと手法 (PHPビジネス新書)
- 作者: 北村慶
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/07/19
- メディア: 新書
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ファンドと聞いてもピントこないであろう。投資信託のことをファンドといったりもするが、本著でとりあつかっているのは、僕のような人が手をだせるファンドではなさそうだ。だが、儲かるものはブラックボックスなのかなと感じた。そして、儲かるということは、人の何事もコントロールしたいという願望を満たすものなのだなと感じた。
どんなことでもブラックボックスになっているとろこが儲かるのであろう。グーグルもオープンであるといえど、検索のアルゴリズムはブラックボックスである。またマイクロソフトもほとんどブラックボックスである。ケンタッキーも製法は、ブラックボックスである。コーラの配合もブラックボックスである。どんどんでてくる。儲けのヒントはブラックボックスであり、隠すことなのであろうかと考えてしまう。実際に投資ファンドにしても、短期で利回りが数10%を毎年だすようなファンドは、僕のような貧乏人には手が出せない。金持ちが金持ちであるひとつの所以でもある。
ブラックボックスにも時差がある場合がある。最初は知られていなくて後から一般になり、オープンになっていく。
本著で、
新たな運用機会の発掘や運用手法の開発
→その手法に基づく運用の実行
→創業者利潤の獲得
→同様の運用手法を採るファンドマネジャーの増大
→同種のファンドに資金を振り向ける投資家の増大
→運用手法の一般化・陳腐化
→超過利潤・創業者利得の消滅
→アルファの追求、新たなベータの開拓
と資産運用の流れが書かれていた。
これをみる限り、何か仕組みをつくったり、始めに始めた人が儲かる。これも金持ちは、始めに始めることができる。そういった情報がながれてくる。これは、金持ちを嫉んでいるのではなく、これが事実だと認識しなければならない。
ここで思うのが儲けるというよりも、何かをコントロールしていることに人は魅力を感じるということである。コントロールすることに人は力をいえれていくのであろう。最終的には、自分をどうコントロールできるかどうかではないであろうか。