涙でリールが見えない(RYO from ケツメイシ)

涙でリールが見えない

涙でリールが見えない

 これは電車の中で読んではいけない。スタバでも読んではいけない。僕は両方の場所でふきだしそうになるのを必死にこらえるのが大変であった。そのスリルを味わいたい人は、そういった場で読むのがいい。
 この人の語彙力に感心させられる。そして、腰の低さ。なんか下品なことを言っても、ふざけたことをいっても嫌にならないところ。僕の中のこんなおっさんになりたいランキングで1位である。
 ともかく体験談がおもろい。ここまでおもろいことは、待っていてもだめなのであろう。僕の場合この時点で後ろ向きであり、何もおもしろくない。体験したことを書くことが一番大切なのである。
 そして、彼が何度も繰り返していっているこの言葉は忘れてはいけないのであろう。

「物を盗むヤツはいずれ自分が盗まれる。人をだますヤツはいずれ自分がだまされる。」

 筋が通っているから納得がいくのである。そして彼は、パラノイアである。あんだけ売れているのに天狗になっていない。それは、遅咲きだからなのかもしれない。若いときに売れてしまったら勘違いしてしまう場合もある。だが、彼らは自分達のポジションを静観している。そしてこの言葉がふと浮かぶ。

Only the Paranoid survive. -Andrew Grove

パラノイア(病的なまでの心配性)だけが生き残る。−アンディ グローブ

どんな業界にも不変である。こういった核に成りうるモノは偉大だ。