16倍勉強法(本山勝寛)

16倍速勉強法 (光文社ペーパーバックスBusiness)

16倍速勉強法 (光文社ペーパーバックスBusiness)

 勉強法の本が店頭に多々並んでいる中で、うまく勉強の成果を分解して解説されている。そして、本山氏が実戦し結果を残してきただけ説得力もある。方法のノウハウとしては、なんら真新しいことは書かれていないと感じるのだが、それぞれの方法がどのように勉強の成果につながるのかが、まとめてあるので実戦しても効果があがるのではないかと考えられる。
 夢ややりたいことに日付をつけて、それを分解し、自分がいま何をやらなければいけないのかを見極める。そして、それをひとつひとつ実戦していく。そうして何かが変わっていくと考えさせられる。
 そのためには、夢、やりたいことを具体的にはっきりとさせること。そしてそれに日付をつけて目標にすること。この二つをする。 そして、多くの自己啓発書がそうしているように、その目標を身近なところに書いて、それを頭に刷り込んでいく。
 そんなこと考えていたら手帳がかなりほしくなった。「一冊の手帳で夢はかならずかなう」を読んだときの感想をみてみたら、実際にやろうという意気込みだけで何もやっていなことに笑える。だが、新生活も始まり、自分の方向性を考える必要性を昔以上に強く感じる。
 勉強法の類もそれを知っただけではなんの意味もない。気分的にちょっと頭がよくなった気がするくらいである。こういった本を買うから頭がよくならないのかなと感じるのと同時に、こういった本がもたらすモチベーションをあげる効果はバカにならない。読書もそれぞれの本をどういった目的で読むのかを読む前に考える必要がある。そうすれば、無駄な時間にもならないだろう。