崖の上のポニョ

「ポーニョ、ポニョ、ポニョ、さかなの子〜♪」
頭から離れない。


またもややられてしまった。


むしろ、こちらからやられに行ったのだが。


 初日の19日にみたかったが、なかなか時間がつくれずやっと今日いけた。「やっと」という言葉の使い方を間違っているかもしれないが、自分の中では「やっと」なのである。


ジブリ作品、宮崎駿氏の映画となるとどうしても期待が高まってしまう。その期待に毎回こたえる作品をつくりだしてくれる。ジブリの強さである。宮崎氏は、周りの期待とかを多少は考えているのだろうが、本当のところはわからない。というのも彼がターゲットとしているのは、子供である。事実子供がどういった反応を示すかが一番気になると語っている。


今回は、CGを使わないで製作したというのは有名な話。それに対して賛否両論があるらしいが、作品の見せ方の問題であって本質的なところをつかめばどうでもいいのではないかと思う。


だが、その本質をつかむという考えでこの映画をみたらなかな困惑するであろう。視聴の前には、頭の中をジブリモードに切り替える必要がある。そして、このジブリモードがみんなの頭の中にあるのが、ジブリの強みであると思う。


ディズニーランドにいったときに、駅から歩いている最中、駐車場から歩いている最中に自然とディズニーランドモードに頭が切り替わっていると思う。それと同じで、人の頭の中にひとつのモードができあがっている。それは、ブランドという言葉でもあるかもしれない。現にジブリは、ブランドジャパン等で作品ができた年は上位に来ている。このジブリモードならぬ、ジブリブランドの強さというのは、ディズニーとは少し違うがブランドの研究対象としては非常に面白いと思う。


そんなことを考えずに、ジブリ、そして宮崎駿が発するものを感じればいいのだ。