仕事は5年でやめなさい。(松田公太)

すべては一杯のコーヒーから(松田公太)と一緒に購入し、おもしろかったので続いて手をだす。

仕事は5年でやめなさい。

仕事は5年でやめなさい。


タイトルにひきつけられる人も多いのではないかな。この手法は人間心理をうまくついてくる。売るということを意識した本が最近はホント増えた気がする。
内容としては、挑発的なタイトルとは違い、松田氏の生き方として大切なことがまとめられている。すべては一杯のコーヒーから(松田公太)自己啓発的に書いたような印象をうける。前著では出来事メイン。それを通じて、何を考えたかをうまく整理し、自分の過去と未来を結び付けている。


期限を設けることの有効性は世の自己啓発書にはよくかかれているが、なかなか実践できないことのひとつ。むしろ、実践はするが続かないといった方が正解かもしれない。それは、最初にたてた目的に即した目標に固執し続けてしまうから。となるとこの格言を引用したくなる。(引用はコチラから)

It is not the strongest of the species that survives,
nor the most intelligent that survives.
It is the one that is the most adaptable to change.
               Charles Darwin

生き残る種というのは、最も強いものでもなければ、
最も知的なものでもない。
最も変化に適応できる種が生き残るのだ。
             チャールズ・ダーウィン

変化に対応するために、「PDCA]ならなぬ「PDCI」実践しているそうだ。「I=improve」。



期限を設けることに話を戻すと、人間は誰もが期限をもっている。そう「死」である。この「死」を究極に意識したとき、一歩踏み出すことができることもある。楽天の三木谷氏は、阪神大震災から、「この先、何があるかわかないから一歩踏み出した。」となにかの番組で行っていた記憶がある。人生は有限なのである。


この期限を設けて逆算して現在の自分が何をしなくてはならないかを見出す。それは現状との戦いでもある。「昨日より今日」なんて言葉もありますが、

前よりも少しでも上を目指していない人は、確実に衰退が始まっています。

って言葉が身にしみる。


この手の本はたくさんある。いっていることもどこかで聴いたことがあると感じる人もおおからろう。だが、本著が他と一番違う点は、その言葉の裏に感情を感じるところである。人間の記憶は感情と結びついてインプットされると、長期記憶として残りやすい。読書の効果が強まる。その感情を感じられたのは、すべては一杯のコーヒーから(松田公太)を読んでいたことが大きいと思う。その人のバックグラウンドを知っていると、感情移入しやすい。これはどんな本にもつながるのかもしれない。これからは、著者の経歴等をしっかり読んでから読み始めることにしよう。


本著に興味をもった方は、すべては一杯のコーヒーから(松田公太)を事前に読むことをお勧めする。

すべては一杯のコーヒーから

すべては一杯のコーヒーから