無関心ではすまされない石油気になる大疑問


世界市場は、米の経済対策に一喜一憂する日々が続いている。原油価格が、最高値を更新続けていたころが懐かしい。だが、マーケットは相互に作用している為、どこに金が動くのかを考える上でコモディティを忘れてはならない。という訳でこの本を手にする。

原油取引にはどんな市場があるのか。原油採掘にかかるコストはいくらかかっているのか。また、歴史等も含まれ、これを読めば原油をマスターしたとはいえないだろうが、ベース作りとしてはよいのではないかと思う。

 
原油市場が他の市場にどのような影響を及ぼすのかという点が、原油価格が最高値を更新し続けていたときに注目されていた点。それについての言及は若干あるが、どちらかといえば、問いに対する解は書かれていない。だが、原油市場の仕組みがわかれば、どうなるかおのずとわかるものである。仕組みがわからないから、全体もつながりもわからない。


投資家のバフェットはITバブルのとき、みながITがつく関連銘柄を買い続けているときに、「よくわからない」という理由で投資をしなかったと聞いたことがある。そのときは、バフェットも終わったなと言われ、バフェットの運用会社のリターンも下がったが、バブルが崩壊するとバフェットの投資哲学の強さを示す結果となった。

企業の真の価値よりも割安であれば、投資する。その割安かどうかを判断するためには、その企業のビジネスの仕組みがしっかりと理解できていなければ判断できない。これは自分の生活の中でも意識していることである。


その仕組みを理解するうえではこの手の本をいくつか読んで理解するようにしている。だが、本当のところはわからない。それがまたおもしろい。