「1秒で!」財務諸表を読む方法(小宮一慶)


歴史的な相場が続いている。短期的な動きを予想することはかなり困難な状況である。だが、長期的にみたら、かなり割安になっているものは多いはずである。割安かどうかを考えるツールとして財務分析がある。企業の本質をつかむために、自分の力にしなければならない。



読後はお腹一杯である。目次で全体を見渡すと興味をそそられるものが多い。それらの話題ひとつに紐つけて財務分析ツールを説明されているので、頭にはいってきやすいながれとなっている。


■目次■
第1章
「1秒だけ財務諸表を見るなら、どこを見るか?」―貸借対照表
第2章
「なぜ、国の財務は破綻しないのか?」―損益計算書
第3章
「なぜ、リニアや第二東名はなかなか完成しないのか?」―キャッシュフロー
第4章
「なぜ、IT企業はブランドにこだわるのか?」―固定費と変動費
第5章
「なぜ、航空券には早割り格安チケットがあるのか?」―増し分利益
第6章
「なぜ、液晶テレビの価格はどんどん下がるのか?」―直接原価計算
第7章
「なぜ、小林製薬ではヒット商品が次々と生まれるのか?」―PPM
第8章
「なぜ、企業業績は良いのに『現金給与総額』は上がらないのか?」―付加価値


現状の自分では、内容が盛りだくさんであるため、処理がしきれていない。現にここに何を書けばいいのかわからないという状況だ。


だから、内容のことでなく、全体から感じたことを書くと、なにか具体例をだすとわかりにくいことも整理しやすくなる。それを感じさせれられるものである。財務分析の本としてはもちろん素晴らしいものである。それと同時に人に考えを伝える方法について考えさせられる一冊であった。