竹中教授の14歳からの経済学(竹中平蔵)
事業仕分けが注目をあびていますね。たしかに、インターネット配信にしてオープンな環境な中で無駄をなくそうと動いている民主党のやり方は評価できるのではないかと思います。ですが、3兆円の目標にはなかなか遠いようですね。でも、何かを変えようと一歩踏み出す姿勢は、評価できます。
わたくしも職業柄、公共セクターのようなものをみたりします。運用をよくやっているイメージです。ということは、銀行に金を預けているわけです。そんな銀行は、リスクの高い貸し出しよりも、比較的安定していると言われている国債で運用するわけです。
国が予算を与えて、その期間が銀行に金を預け、銀行が国債を買う。この仕組みはよくできているなと考えさせられる今日この頃です。
本著では、表題のとおり14歳でもわかる経済学となっている。
だが、私はそうは感じなかった。経済学の内容はわかっているつもりであるが、本著を読むと危機感を感じるばかりであった。それは、竹中氏が高校生向けに経済学の講師をしているときである。
僕の高校生のころでは考えられない発言をしている高校生が多い。たしかに、竹中氏の講義ということで精鋭達が集められていたのかもしれな。だが、それにしても僕が考えつかないような知識に基づいた発言をしている。
そう、そこである。知識に基づいた発言を感じさせられたことが危機感を感じさせらえた。僕が考えつかないような発言であれば、それは高校生という立場の視線であるから有り得ると思う。だが、知識に基づいていると、危機感を感じざる終えない。
経済学はもちろんのこと、おっさんも頑張ろうと考えさせられる一冊であった。
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