ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~(フェラン・ソリアーノ)
サッカー好きなビジネスマンには必読書ではないかな。それだけでなく、マネジメントとかマーケティングとかに興味がある人でサッカー好きな人ならビジネスマンでなくても読んでもよい。Jリーグとか日本のサッカー関係者には全員読んでほしい。
本著は、世界最高峰のスペインリーグで王者の「FCバルセロナ」が常勝軍団になっていく裏側がみれる。サッカーというとプレイヤーに注目がいくことはもちろんであるが、サッカーもビジネスのひとつなので、それを運営している母体がある。そこのさじ加減で強いチームになるかどうかが決まる点もある。プレイヤーだけではなにもできない。
FCバルセロナは日本でもよく知られている。でも日本でよく知られている理由を知っている人は少ない。同じスペインリーグでも、バルセロナは知っていても、ヴァレンシアを知らない人はいるであろう。スペインリーグだけに限らず、プレミアリーグでマンチェスターユナイデットのユニフォームが赤であることがイメージできても、マンチェスターシティのユニホームの色がわからない人は多いであろう。そこに何の違いがあるか書かれている。
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また、僕らが、小学生のころはマンチェスターユナイデットなんて知らなかった。だが、いまの小学生は知っているらしい。これって単純にすごいことだと思う。僕らなんかはJリーグがトップであるという、ある意味鎖国的な考え方だったんだなと考えさせれらる。もちろこ各クラブのマーケティングだけじゃなくてヒデとか日本人選手の活躍が世界のサッカーを日本に持ってくるという考えは大いにある。
上述したものは少しポイントにフォーカスしすぎているが、要はサッカービジネスって何なんでしょう。どうやって金を得ているのでしょう。どういうチームというか組織が強いチームを作れるのかということが書かれている。サカつくやるよりも、この本読んだほうが絶対楽しい。
読んでいてすごく感じたのは、サッカービジネスってバブルの絶頂かなと考えさせられる。それは、クラブ収益のグラフしかり、選手の移籍金の相場しかりでなんとなく感じている。これが崩壊するかどうかはわからない。むしろ、中国とかアジアではまだまだパイが広がる可能性のある国がたくさんあるわけで、そのぶんまだまだビジネスのパイが広がる可能性がある。てことはまだまだサッカー選手の年俸もあがる可能性があるわけだ。だんだんメジャーリーグみたいにエンターテイメントの要素が強くなってきている。今日この頃である。
「Jリーグ」のマネジメント―「百年構想」の「制度設計」はいかにして創造されたか
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まぁでも、下部組織もしっかりできてきてそこからトップにあがるというような仕組みもどんどんできてきているわけでそこを悲観してもしょうがないね。どうしてもサッカーより野球の方が国内ならもうかるからね。国内の代表クラスのサッカー選手と、プロ野球の数年目の選手が年俸一緒であることはザラである。これでは正直いって、優れた人材が流れてしまうと思う。ゴルフにも流れるかね。ワールドカップベスト4目指すなら、下部組織をつくってそこからという人材育成の仕組みはできてきている訳で、それにくっつけてビジネス面、要は「金」のことをもっと考える必要があると考えさせられた。
金を稼ぐことになんか後ろ向きな文化があるという日本においては、何で世界で勝てるのか考えさせられる一冊。
ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~
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